引き続きナンバーガールに関する記事です。

いままで計3回、ナンバーガールについて書きました。

⇒『ナンバーガールの功績と音楽的考察

⇒『ナンバーガールの解散理由とメンバーの音楽的変遷

⇒『ナンバーガールの影響を受けたバンド9選

さて、ナンバーガールは伝説的バンド扱いされる一方で、その強すぎるクセから「嫌い」「良さがわからない」というリスナーも一定数いるようです。

今回はナンバーガールが嫌いというリスナーの意見と、聴き方のポイントをまとめてみました。

ナンバーガールを嫌いな理由1.今のバンドとの違いがわからない

ナンバーガールを聴いた感想のうち、「今のバンドと似てるけど、音質も悪くて粗削りな気がする」という声も耳にします。

 

これ、邦楽ロックの発展を考えるとすごいことではないでしょうか。

 

言い換えると、2010年代のロックバンドはナンバーガールに影響を受け、独自のバンド活動をしています。

ナンバーガールと同時期に活動していたロックバンドは、thee michelle gun elephantやBlankey Jet Cityなどのストレートなロックでした。

王道ロック全盛の時代にオルタナティブなバンドが市民権を獲得し、21世紀に入ってからは主流になった。

そのことがナンバーガールの最大のすごさではないでしょうか。

ちなみに、管理人はthee michelle gun elephantなら『シトロエンの孤独』が好きです。

ナンバーガールを嫌いな理由2.ボーカルが小さい

スーパーカーにも共通しますが、ボーカルが小さいという意見がありました。

ポップス好きやスタンダードなロック好きなリスナーからすると、ぜんぜん歌が聴こえないかもしれません。

 

特に、インディーズ盤『SCHOOL GIRL BYE BYE』やメジャー1枚目のアルバム『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』はこの傾向が顕著です。

ボーカルのボリュームについて、「ボーカルが下手だから恥ずかしかった」と、ギターボーカルの向井秀徳氏は答えています。

 

ただ、バンドサウンドの強いオルタナティブ・ロックと考えると、歌メロはあくまで楽曲を構成する一要素ととらえたほうがよさそうです。

このボーカルの大きさに慣れると、よりロックが楽しめると思います。

詳しくは以下の記事でまとめました。

⇒『ナンバーガールのボーカルが小さいことは問題なのか?』のページに行く

ナンバーガールを嫌いな理由3.歌や演奏が下手

ナンバーガールの演奏が上手いか下手かは、いまだに多くのリスナーの間で議論の対象になるのではないでしょうか。

たとえば、ドラムのアヒト・イナザワ氏は「ライブになるとテンポが走る」「BPMが安定しない」などの意見もあります。

この問題について、詳しくは以下の記事でまとめました。

⇒『アヒト・イナザワの魅力って結局なに?』のページに行く

 

他のメンバーも超絶テクニックがあるわけではありません。

 

ただし、ナンバーガールの素晴らしいところは、演奏の勢いやスター性ではないでしょうか。

特に、ライブ盤やライブDVDではバンドの一体感、ロックバンドの気持ちよさを感じるはずです。

ナンバーガールを嫌いな理由4.サビがわからない

カラオケ全盛期の1990年代後半、小室プロデュースの楽曲を中心にわかりやすい曲構成と盛り上がるサビのある曲は人気でした。

しかし、ナンバーガールの曲はサビがわかりづらかったり曲構成が難解だったりと、カラオケでは少し盛り上がりに欠けるかもしれません。

それがオルタナティブ・ロックです。

割り切って聴きましょう。

ナンバーガールを嫌いな理由5.ボーカルがかっこよくない

2ちゃんねるでは叩かれていました。

むしろ、メガネを掛けた文学青年が奇天烈なオルタナティブ・ロックをやっていることが、ナンバーガールが支持を集めた理由です。

冴えないルックスと言えば、オルタナティブ・ロックの祖であるpixiesと同じような感じでしょうか。

ちなみに、向井秀徳氏はフランク・ブラック(pixiesのギターボーカル)みたいに禿げて太りたいと話していました。

 

「田渕ひさ子かわいい」「アヒトかわいい」など、むしろルックス面ではナンバーガールに軍配が上がると思います。

また、向井秀徳氏自身も一部のロキノン系女子からは絶大な支持を浴びていました。

結局は好みという話でしょうか。

もっとも、ZAZEN BOYS以降の向井秀徳氏は、楽曲も含めてスタイリッシュさを増しているような気がします。

嫌いな人は一度寝かせてから聴いてみよう

管理人はナンバーガール好きですが、万人受けする音楽ではないと思います。

高校時代はあまりよさもわかっていないのに「ナンバーガールが好き」と公言することで、自分のアイデンティティを保っていたことも事実です。

無理に聴く必要はありませんが、上記を踏まえて少し時間を置いてから聴いてみると、意外とよいと感じるかもしれません。