日本のシューゲイザー四天王と言えば、

Luminous Orange

Cruyff in the bedroom

Coaltar Of The Deepers、

そして、今日お話するHARTFIELD(ハートフィールド)です。

ちなみに、「シューゲイザーって何?」という方はこちらをご覧ください。

⇒『90年代の英国シューゲイザーバンドまとめ』のページへ行く

 

他の3バンドは長寿かつ、若手シューゲイザーバンドへ直接的な影響力もあります。

HARTFIELDのみ少しインパクトが弱いように感じます。

実際、彼らはmixiのコミュニティにも100人弱しか加入していませんでした。

 

ただ、HARTFIELDを最高の国産シューゲイザーバンドのひとつと呼ぶことに、誰も異論はないと思います。

Luminous Orangeや死んだ僕の彼女と対バン経験のあるシューゲイザーフリークの管理人が、HARTFIELDの最高さと、伝説的に扱われる理由を考えてみました。

※あくまでHARTFIELD解散(活動休止)後かつ地方在住のリスナーなので、間違っていた場合はご容赦ください。

むしろ、詳しい方のお話、お聞かせください。

HARTFIELDとは

シューゲイザーが冬の時代と呼ばれていた2000年、HARTFIELDはギターボーカルのKagawa、Tanakaを中心に東京で結成されました。

『True Color,True Lie』は、都内のレコードショップのインディーズ部門で1位を獲得。

バンドは幾度かのメンバーチェンジを経て、活動後期となる2005年にはベース、ドラムも安定したようです。

バンド名の由来は不明ですが、ハートフィールドという苗字は英語の姓は珍しくないと言います。

※今回の記事は、「hart=雄鹿」にちなみサムネイル画像を鹿にしました。

メンバー

Takateru Kagawa(Vocal&Guitar)

Yukari Tanaka(Guitar&Vocal)

Takeshi Komine(Bass)

Tatsu Miura(Drums)

所属レーベル

HARTFIELDはVinyl Junkie Recordに所属していました。

Coaltar Of The Deepersやノイズ界のスーパースター・astrobriteなどと同じレーベルです。

ちなみに、Vinyl Junkieの南さんが「カガワに会った」という旨のツイートをして、数年前に一部シューゲイザー界隈が色めきだった記憶があります。

 

アメリカではClairecordsからリリースしていました。

AirielやPia frausなど、シューゲイザー・エレクトロニカのバンドらと同じくしていたようです。

ディスコグラフィー

True Color,True Lie

※Amazon/楽天ともに在庫なし

(日本盤・韓国盤・US盤あり)

L.I.B.R.A EP

最高な理由1.とにかく様式美で曲がいい

まずは、彼らの代表曲である『Today Forever』を聴いてください。

この1曲にシューゲイザーのよさ、様式美の美しさがすべて詰まっています。

 

・曲タイトルからシューゲイザー好きが伝わる(RIDE『Today Forever』が元ネタか)

・PV(MV)のぼけ具合がシューゲイザーっぽい

・ギターポップ的な清涼感がある

・コード感が気持ちいい

・英詩のように聴こえる歌詞(全部日本語)

・男女ツインボーカル

・ギターがフェンダー・ムスタング

 

この他にも、『She Bangs』はThe Stone Rosesから来ているだろうとか、『Wonderful Word』(US盤)はThe Velvet Underground『Sunday Morning』なんじゃないかとか。

推測の域を出ませんが、シューゲイザーやそれに紐づくギターポップ、オルタナティブ・ロックマニアのハートをくすぐる曲が多いです。

 

ちなみに、『Today Forever』はカラオケ(DAM)に収録されています。

これは、他のシューゲイザー四天王が成しえなかった快挙です。

当人たちが喜んでいるかは不明ですが、シューゲイザーがカラオケに収録されていることに驚きます。

最高な理由2:短命かつ活動の密度が濃い

HARTFIELDの活動時期は概ねスーパーカーと同程度です。

2000年結成、2005年解散(活動休止)と考えると、むしろスーパーカーよりも短期間のバンドでした。

 

わずか5年程度の活動期間ですが、かなり密度の濃い活動をしていたのではないかと思います。

都内レコードショップで1位という実績もありますが、シューゲイザーというジャンルではかなりのインパクトがあったことでしょう。

コンピレーション・アルバム『Seven Winters』への参加(『Girls Like You』)

Ca-pの藤井さんが主催するレーベルG.A.Cよりリリース。

個人的にはCa-p『alone』、moonwalk『OUT OF A BEATEN PATH』が聴けるのも最高です。

管理人は20歳の頃、ライブハウス・青森SUBLIMEにて購入しました。

MyBloodyValentine『Soon』のカバー

数年前、突如「HARTFIELDがSoonをカバーしてる動画を発見した」とSNSで話題になりました。

マイブラ特有の陶酔感あるギターサウンドは健在ながら、シンセサウンドを強く打ち出したカバーが特徴です。

最高な理由3:情報不足で伝説度が増した

HARTFIELDの活動期間だった2000年代前半は、インターネットがまだまだ普及していませんでした。

規模の大きいSNSはmixiくらいしかなく、感度の高いユーザーがブログを更新していた時代です。

当然、今と比べるとバンド・レーベル・ファンの発信手法も少なく、リスナーが情報を掴む手段は限られていました。

 

Coaltar Of The Deepersのようにメジャーレーベルで活動したり、Luminous Orangeのようにメジャーバンドとの親交があったりすると、自然と情報量も増えます。

あるいはCruyff in the bedroomのようにイベントを主催していると、後輩バンドとの交流も生まれ、そういう角度からの情報も見つかります。

(余談ですが、Cruyff in the bedroomのギターのサンノヘさんは、ヨーヨーが上手いらしいです※補足:sjueのやちこさんが仰ってました)

 

HARTFIELDの場合、楽曲はいいのに後の世代に情報が残っていない。

そんなところが伝説的に扱われる一因かもしれません。

 

もっとも、存命中の人物であること、ドラムのmiuraさんはCruyff in the bedroomのサポートでバンド活動(およびSNS)をしていることなど、実際に会って話を聞けばもっと詳しいことがわかると思います。

すべてのシューゲイザーリスナーが一聴すべきバンド

3つの理由を紹介しましたが、管理人の中でHARTFIELDはシューゲイザー界のthe beatles的(日本ならはっぴぃえんどかもしれません)な存在です。

ギターポップ、オルタナティブ・ロック、サイケデリック・ロック、シューゲイザーも音響系やホワイトノイズ多めにドラムレスの楽曲など、わずか1枚ずつのアルバムとミニアルバムで幅広い音楽性を提示しました。

 

すべてのシューゲイザーリスナーが納得するであろうバンドなので、ぜひみなさんもHARTFIELDを聴いてください。