ギターの奏法解説、今回は「チョーキング」です。

チョーキングとは、ギターやベースなどの弦楽器特有の奏法で、ギターソロに交えることでギターらしい独特な音を表現できます。

チョーキングをマスターして、ギターソロの表現力をグッとアップさせましょう。

チョーキングとは

チョーキングとは、弦を上に押し上げることで音程をなめらかに上げていく奏法です。

多くの場合、薬指で弦を持ち上げます。

チョーキングを取り入れることで、泣きのギターソロや甘く柔らかなリードフレーズを演奏することができます。

チョーキングには、持ち上げる音の高さにより、いつかの種類があります。

チョーキング

単に「チョーキング」と言われた場合は、「1音分(=2フレット分)」音を高くします。

tab譜上では「C」「Cho.」「Full」などと表記されます。

最も基本的なチョーキングです。

半音チョーキング

半音チョーキングは、「半音分(=1フレット分)」音を高くするチョーキングです。

ハーフチョーキングとも言いますが、その名の通り、基本のチョーキングの半分だけチョーキングします。

tab譜表記は「H.C.」や 「h.Cho.」です。

1音半チョーキング

その名の通り、「1音半分(=3フレット分)」音を高くするチョーキングのことです。

1と半分なので、「1HC」や「1h.Cho.」などと表記されます。

クォーターチョーキング

こちらは半音チョーキングのさらに半分、4分の1音だけ音程を上げるチョーキングです。

半音まではいかない、微妙な音程の変化をつけるテクニックです。

五線譜では表現できない音程のため、五線譜上では音符の位置の変化がありません。

「Q.C.」や「⤴︎1/4」と表記されます。

チョークアップ

チョークアップとは、チョーキングした状態でピッキングするテクニックです。

通常のチョーキングでは、ピッキングしてから音程を上げていますが、チョークアップははじめから上がっているので基本的に音程は下げるだけです。

チョーキングの帰り道だけというイメージです。

チョークアップ自体は「U」で表記され、下げるタイミングは「D」や「C.D.」で表記されます。

これができたら以下の曲のギターソロを練習してみましょう。

⇒『【TAB譜・コード付】瞬間センチメンタル~初心者おすすめの練習曲』のページに行く

チョーキングのコツ

チョーキングで弦を持ち上げるのには、意外と力が必要です。

また、およそ7kgの力で引っ張られている弦を、無理やり上に押し上げているため、指に弦が食い込んできて結構痛いです。

多くの初心者ギタリストの中には「チョーキング=痛い」というイメージが定着していると思います。

ここでは、なるべく指が痛くならないように、スムーズにチョーキングをするコツを紹介します。

①「ドアノブを回す」ように

チョーキングのコツとしてよく紹介されているのが、「ドアノブを回す」ように弾くと良い、ということです。

ただ指の屈伸運動だけで弦を持ち上げようとすると、力もたりませんし、指先を痛めてしまいがちです。

そこで、手首の回転運動を使うことで力を加えましょう、というのがこの「ドアノブを回す」です。

ちょうどネックをドアノブだと思って手首を奥に回すイメージです。

手首を使うことで力が加わり、安定したチョーキングができるようになります。

②中指を添える

チョーキングは、場合にもよりますが、基本的に薬指で行います。

しかし、薬指1本で持ち上げるのは少し心もとないというもの。

そういうときは、中指を添えて、指を揃えるようにして弦を持ち上げましょう。

中指と薬指の2本で持ち上げるようにするだけでも、だいぶ楽にチョーキングできます。

重い荷物を持つときに、一人で持つよりも二人で持った方が軽くなっていいですよね。

 

中指をチョーキングの補助に回せる余裕がある場合は、中指を添えてあげましょう。

ちなみに、人差し指はミュートに使うとグッドです。

 

この2つのコツに留意してチョーキングするだけで、ある程度は痛みを緩和してスムーズなチョーキングができるようになるでしょう。

ちなみに、トップギタリストでも、チョーキングを繰り返していると指先が痛くなってくるらしいので、痛みが全くなくなることはなさそうです。

そういう意味でも泣きのテクニックと言えそうですね。

チョーキングの練習フレーズ

では先ほど紹介したコツを踏まえて、チョーキングの練習をしてみましょう。

このフレーズを何度も繰り返してください。

「チョーキング→2フレット先の音」というのを繰り返すことで、正しい音程でチョーキングする練習になります。

できればチューナーを用意して、常に音程を確認しながら行うのがベストです。

チョーキングの音程が甘いギタリストは意外に多いので、早いうちに正しい音程で弾けるようになると、周りに差をつけられます。

 

この練習を様々な弦、フレットで試しましょう。

半音チョーキングの場合は1フレット先の音で音程確認、1音半チョーキングの場合は3フレット先の音で音程を確認すればOKです。

ビブラート

チョーキングに関連したテクニック、「ビブラート(ヴィブラート)」を紹介します。

ビブラートとは、チョーキングを小刻みに繰り返すことで音程に揺れを作ることです。

人差し指から小指まで、すべての指で演奏することがあるので、どの指でもきれいに揺らせるように練習しましょう。

人差し指〜薬指はチョーキングによる垂直方向のビブラートですが、小指の場合は、指を左右に動かす水平方向のビブラートが望ましいです。

ヴァイオリンなどで使われるビブラートのかけ方のイメージです。

フレットがあるせいで、横に揺らしてもビブラートがかからない、という意見もありますが、それは違います。

横に揺らすというよりは、正確には弦をブリッジ方向に押してたわめたり、反対にヘッド方向に引っ張って緊張させることで、音程に揺れを作っているのです。

 

どれくらい音程を揺らすか、何回繰り返すか、などの決まりは特にありませんので、曲に合わせて揺れを変えてしまっても大丈夫です。

ですが、練習の時には揺れ幅と一拍あたりの回数が、なるべく均等になるように心がけましょう。

ギターソロを弾くならチョーキングとビブラートは必須

チョーキングもビブラートもギターソロには必須のスキルです。

正確な音程で鳴らすのが難しいテクニックですので、正確さを重視して練習しましょう。

スライドやハンマリングなどのほかのテクニックと組み合わせれば、ギターソロ然としたフレーズが弾けるようになります。