ロックやヘヴィ・メタルの曲の多くは、ギターのリフが登場します。

イントロや間奏、果てはAメロやサビまで、曲のさまざまなシーンで使われるリフは、ロックではその曲の顔のような存在です。

今回は、初心者が弾きたい洋楽のギターリフを、管理人の独断と偏見による難易度設定と一言コメント付きでまとめました。

1960~1990年代まで、年代別にTAB譜付きでご紹介します。

1960年代のロック名曲・ギターリフ

1960年代はロック黄金期と呼ばれ、21世紀にまで語り継がれるバンドが多数誕生しました。

ド定番ですが、The BeatlesとThe Rolling Stonesの代表曲のリフを紹介します。

The Beatles『Day Tripper』(1965)

 

The Beatles『Day Tripper』のTAB譜

ギタリスト:ジョージ・ハリスン

難易度:★★☆☆☆

練習のポイント

イントロのギターリフが印象的な、中期ビートルズの代表曲のひとつです。

Eメジャースケールを基調とするリフですが、3度(ソ:6弦3フレット)や7度(レ:4弦開放弦)がスケールアウトします。

3度と7度がフラットするのはブルースでは定番の手法で、ブルースの影響が色濃く残る1960年代らしいロックナンバーと言えます。

テンポが速くシンコペーションもあるため、右手の空ピッキングやリズムキープ、左手の運指も試されるフレーズです。

ギター初心者がいきなり原曲通りに弾くのは難しいかもしれません。

The Rolling Stones『(I Can’t Get No)Satisfaction』(1965)

 

The Rolling Stones『(I Can’t Get No)Satisfaction』のTAB譜

ギタリスト:キース・リチャーズ

難易度:★☆☆☆☆

練習のポイント

こちらもEメジャースケールを基調としたリフですが、7度(レ:5弦5フレット)がフラットしています。

5弦5フレットから5弦2フレットまで戻るときに使うスライドやプリング・オフは、初心者がマスターしてほしいギターのテクニックです。

5弦しか使わないシンプルなリフで、ギター購入直後の初心者でも弾けるかもしれません。

なお、エフェクターのファズを使うと、似たような音作りができると思います。

1970年代のロック名曲・ギターリフ

1970年代は、ロックが成熟を迎えようとしていた時代です。

商業的に大成功を収めたロックバンドは数多く、たくさんのギターヒーローも誕生しました。

あまりに有名な4バンドの代表曲と、そのギターリフを紹介します。

Derek and the Dominos 『Layla』(1970)

Derek and the Dominos 『Layla』のTAB譜

ギタリスト:エリック・クラプトン

難易度:★★★★★

練習のポイント

ハンマリング・オンやプリング・オフ、フル・チョーキング(全音上げるチョーキング)にビブラートと、ブルージーなロックギターのテクニックが凝縮されたリフです。

さすがエリック・クラプトンと言いたくなるような渋く、情緒あるフレーズはギターの哀愁を知る中級者以上のギタープレイヤーも苦戦すると思います。

いまだにTVコマーシャルにも使われるほどで、デレク・アンド・ザ・ドミノスを代表する1曲となりました。

The Jimi Hendrix Experience『Purple Haze』(1970)

The Jimi Hendrix Experience『Purple Haze』のTAB譜

ギタリスト:ジミ・ヘンドリックス

難易度:★★★★☆

練習のポイント

Eマイナースケールながら、いきなりスケールアウト(シb:6弦6フレット・4弦8フレット)するのがジミヘン流です。

悪魔を呼ぶかのような不協和音のイントロから一転、ブルージーなフレーズのリフが飛び出します。

クォーター・チョーキング(1/4音上げるチョーキング)とフル・チョーキング、細かいスライドやプリング・オフ、ビブラートなど、こちらもロックギターならではの泣きのフレーズです。

サイケデリックなサウンドの秘密はオクターブファズなので、音作りをするときはぜひファズやオクターバーなどのエフェクターを使ってください。

Deep Purple『Smoke On The Water』(1972)

Deep Purple『Smoke On The Water』のTAB譜

ギタリスト:リッチー・ブラックモア

難易度:★☆☆☆☆

練習のポイント

開放弦が多くて指の動きも少ない、初心者向けのフレーズです。

ディストーションで音作りをしたギターで、ダブルストップ(4度でハモる)と呼ばれる技法を使って演奏します。

なお、管理人がはじめて覚えたギターのリフは、ディープパープルのこの曲でした。

AEROSMITH 『Walk This Way』(1975)

AEROSMITH『Walk This Way』のTAB譜

ギタリスト:ジョー・ペリー

難易度:★★★☆☆

練習のポイント

エアロスミス、いや、ハード・ロックのアンセムと呼ぶべきリフです。

左手または右手のミュートを意識しながら弾きましょう。

テンポが少し速いこともありますが、歯切れよくミュートしながら弾くのが大変だと思います。

1980年代のロック名曲・ギターリフ

1980年代は、ハード・ロックやヘヴィ・メタルが台頭し、スタジアム級のバンドが多数登場しました。

海外の輸入レコードが日本でブームになったため、懐メロ世代にはおなじみの曲も多いと思います。

ヘヴィ・メタル初心者と洗練されたロックファンなら弾きたい、2バンドのギターリフをまとめました。

IRON MAIDEN『IRON MAIDEN』(1980)

IRON MAIDEN『IRON MAIDEN』のTAB譜

ギタリスト:デイヴ・マーレイ

難易度:★★★★☆(メタル的には★☆☆☆☆)

練習のポイント

高速ハンマリング・オンやプリングオフは、速弾きも求められるヘヴィ・メタルのギタリストには欠かせません。

一般的なロックのフレーズからすると難易度は高いですが、ヘヴィ・メタルを目指すギタリストならアイアン・メイデンは朝飯前のはずです。

The Police『Every Breath You Take』(1983)

The Police『Every Breath You Take』のTAB譜

ギタリスト:スチュアート・コープランド

難易度:★★★★☆

練習のポイント

華やかなヘヴィ・メタルから一転し、憂鬱さを感じさせるニューウェイブを代表するポリスを紹介します。

大きく指を開くワイドストレッチに加え、アルペジオのリフはいままでのギターリフとは違う難しさです。

左手の運指に慣れたギタリストも、指のストレッチを活かすフレーズには苦戦するかもしれません。

1990年代のロック名曲・ギターリフ

1990年代は、はオルタナティブ・ロックやグランジ、ミクスチャーが人気になりました。

管理人が敬愛するバンドの多くもこの時代に活躍しています。

世界的にも有名かつ、管理人も大好きな3バンドのギターリフをご紹介します。

NIRVANA『Smells Like Teen Spirit』(1991)

NIRVANA『Smells Like Teen Spirit』のTAB譜

ギタリスト:カート・コバーン

難易度:★★☆☆☆

練習のポイント

ニルヴァーナがスターの階段を上るきっかけとなった、イントロからパワーコードで押し切るシンプルなギターリフです。

左手はパワーコードですが16ビートのストロークやカッティングなど、初心者には右手の動きが難しいかもしれません。

The Smashing Pumpkins『Today』(1993)

The Smashing Pumpkins『Today』のTAB譜

ギタリスト:ビリー・コーガン

難易度:★☆☆☆☆

練習のポイント

イントロから美しいフレーズで、はじめての高音弦リフを弾きたい人におすすめの1曲です。

16分音符のプリング・オフはありますが、テンポも遅いため初心者でも弾きやすいリフだと思います。

後年、Dragon Ash『Greatful Days』のリフでサンプリングされていました。

オルタナティブ・ロックやグランジ、シューゲイザー系を目指すギタリストは、試しに聴いて、弾いてみてください。

Rage Against the Machine『Guerrilla Radio』(1999)

Rage Against the Machine『Guerrilla Radio』のTAB譜

ギタリスト:トム・モレロ

難易度:★★★☆☆

練習のポイント

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの代表曲のリフです。

2音目の6弦2フレットを上手にスタッカートするのが難しく、長い間フレーズをループするのは指が疲れるかもしれません。

総合格闘技PRIDEのテーマソングでも有名になりました。

11曲のギターリフを練習できたら脱・初心者

今回ご紹介した曲は、かっこよくロックギターを弾くためのエッセンスが詰まっています。

中級者でも苦戦しそうなフレーズも初回しましたが、有名曲のリフを弾くのはギターの楽しみであり、上達するための第一歩です。

初心者のうちからぜひチャレンジしてみてください。