ナンバーガールのジャンル区分を知りたい音楽ファンを時折見かけます。

当サイトでは、オルタナティブ・ロックではないかと何度かお伝えしました。

ただし、googleの検索結果を見るといくつかのジャンル区分がされています。

そこで、今回はナンバーガールのジャンルについて考えてみましょう。

オルタナティブ・ロック

当サイトでお伝えしているナンバーガールのジャンルはオルタナティブ・ロックです。

これは、ソニックユース(Sonic Youth)やピクシーズ(The Pixies)の影響が色濃いこと、メインストリームに対するカウンターカルチャーとして登場したことを主な理由としています。

ナンバーガールとソニックユースの共通点

ナンバーガールとピクシーズの共通点

特に、初期ナンバーガールはオルタナティブ・ロックバンドのエッセンスを強く感じる楽曲でした。

 

当然、googleの検索結果はオルタナティブ・ロックという回答をしています。

おそらく、ここに異論の余地は挟まれないでしょう。

ポスト・ハードコア(エモ)

前述のソニックユースや向井秀徳氏が敬愛するハスカー・ドゥ(Husker Du)、ブラッドサースティ・ブッチャーズ(Bloodthirsty Butchers)は、ポスト・ハードコアというジャンルにもカテゴライズされるバンドです。

ポスト・ハードコアは異常に広いジャンルなので、一言では語り切れないジャンルと言えます。

たとえば、管理人が好きなのはポスト・ハードコアの一ジャンルでもある激情系ハードコアです。

詳しくは以下のページにてまとめました。

日本の激情系ハードコアバンドまとめ

 

ポスト・ハードコアは、ハードコア・パンクのような2ビートや重低音、大音量のボリュームとは限りません。

その代わり、ハードコア・パンクの激しさや攻撃性を維持しながら、変拍子や静と動、複雑な楽曲構成など芸術性を高めようという試みが行われています。

たとえば、USハードコア・エモの第一人者フガジ(Fugazi)や札幌ハードコア・エモの雄であるブラッドサースティ・ブッチャーズなど、ポスト・ハードコアと呼ばれることがあります。

ちなみに、ブラッドサースティ・ブッチャーズはナンバーガール解散後に田渕ひさ子が加入しています。

 

ここで言う攻撃性について、ノイズギターや不協和音のことを指しているというのが管理人の考えです。

したがって、ナンバーガールをポスト・ハードコアないしエモとジャンル付けするのは自然ではないでしょうか。

楽曲で言えば、『I don’t know』や『転校生』は、ポスト・ハードコアやエモの影響が強いように感じます。

エクスペリメンタル・ロック

エクスペリメンタル・ロックとは、直訳すると実験的なロックです。

もう少し狭義の意味では「不確定性の音楽」「偶然性の音楽」と呼ばれ、現代音楽家のジョン・ケージによってもたらされました。

変拍子や不協和音、楽器演奏の部分を重視するジャンルです。

 

たとえば、バトルス(Battles)やドン・キャバレロ(Don Caballero)などがエクスペリメンタル・ロックあるいはマスロックに該当します。

これらのバンドはナンバーガールよりZAZEN BOYSと比較されがちです。

 

このことから考えると、ZAZEN BOYSへの可能性を示唆していた後期ナンバーガールは、エクスペリメンタル・ロックあるいはマスロックと呼んでもよいかもしれません。

該当する曲は『Inuzini』や『Tombo the electric blood red』(プログレッシブ・ロックを現代的に解釈したという意味で)でしょうか。

少し無理やり感もありますが、確かに間違ってはいないと思います。

インディー・ロック

正式にはインディペンデント・ロック(独立的な活動をするロック)という意味のジャンルです。

この概念が登場した1980年頃、アンチ商業的で、人気がついてきてもインディーズ・レーベルのまま活動するバンドが少なくありませんでした。

 

ナンバーガールが所属していたのはメジャー・レーベルの東芝EMIです。

したがって、厳密にはインディー・ロックと定義するのは違うかもしれません。

ただし、グランジやブリット・ポップなどインディー・ロックに該当するジャンルのバンドの中には、メジャー・レーベルからリリースして成功を収めるケースも見受けられました。

 

多くのインディー・ロックバンドの音楽性はオルタナティブ・ロックです。

また、メインストリームに対して風穴を開けたという意味で、インディー・ロックと表現するのも違和感はないでしょう。

ノイズ・ロック

googleはナンバーガールのジャンルをノイズ・ロックとも解釈していました。

前述のソニックユースやドン・キャバレロもノイズ・ロック、あるいはダイナソー.Jr(Dinosaur.Jr)と呼ばれることがあります。

言葉通り、ギターのフィードバックノイズを中心とした音楽ジャンルです。

 

ナンバーガールの魅力のひとつはギターノイズが主張する楽曲だと思います。

したがって、特に違和感を覚える人は少ないでしょう。

 

ちなみに、ノイズ・ロックの中にはシューゲイザーと呼ばれるジャンルもあります。

ナンバーガールがこのジャンルと関係しているか興味を持つ人もいるようです。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

水色革命とシューゲイザー

ナンバーガールはオルタナティブ・ロックかエモだと思う

音楽のジャンルなんてメディアのラベリングに過ぎません。

ただし、自分が好きな音楽を模索するときはとても参考になります。

 

ナンバーガールの音楽はオルタナティブ・ロックかエモというのが自然だと思います。

もしナンバーガールみたいな音楽を探している人は、今回紹介したジャンルの音楽も聴いてみましょう。